アナログとデジタル

やはり、CDはレコードに音質では敵わないと思う。
アナログとデジタルは結局のところ、
利便性との問題だと思うんだけどね。
 
CDはレコードよりも扱いが簡単だし、
好きな曲をすぐに聴けたりするし。
でも、音をギザギザの波形(ドット絵を拡大したような)
にしてる時点で、本来の波形のカーブとは別物になってる。
 
利便性を追求して失われた物が確実にある。
クラブでやる連中がいまだにレコードで出すのは、
音質って点もあるんだろうな。
 
CDの音はレコードと比べて、確かに冷たい。
冷え切った音、ノイズも無く透き通ってるんだけど、氷のような。
そのうち、同じCDとレコードを同じスピーカーで聞き比べてみよう。
  
ファミコンの4和音(実質3和音)から
今のPS2の音になって、確かに幅は広がってるんだけど、
狭い幅の中での工夫ってのは失われた。
 
前に書いたように、4トラックから8だとか16トラックに移行したように。
狭い幅での工夫は無い。
重ねれば良いじゃんって事になる。
重ねられない状況での試行錯誤が無くなった。
メリットがあるから、勿論、今の形態になってるんだろうけど、
失われてるモノも確実にある。
 
ブログなんかも、デジタルじゃなくて、ノートに手書きで書いて、
一冊一冊、要望があった人に届ければ、それはデジタルでは不可能な
味が出せるんだろうけど、それは不便なので、
なにかと便利なデジタルで発信している。
 
結局は個人の価値観によるところであって、
どうでも良い話ではあるんだろうけど、
相変わらず電子書籍に馴染めないから、
わざわざブックオフ宮沢賢治の詩集や村上春樹の本を買ったりする。
古本のしわや汚れもたまらない味を出す。
 
で、宇宙はアナログで創られてて、オレ達もアナログで、
だからこそ、アナログな物に愛着が湧くのだと思う。
デジタルってのは結局、アナログを真似した物なんだと思う。
デジタルに囲まれた生活を送ってて、それも好きなんだけど、
物によっては未だにアナログと付き合いたいと思う。