いつもバイクで通る道、横には山がある。
その山には階段がある。
その階段を登ってみた。
 
ひび割れた階段は途切れ土の上を歩く。
土と植物、虫、山の道。
すぐに開けた場所へ出る。
 
そこには小さな共同墓地と畑が広がっていた。
いつも通る道が小さく見える、
車も音も小さく、遠い。
 
バッタやアリが生活し、蝶が舞っていた。
別の時間が流れている。
そこは空中に浮かんでいるようだった。